『四十、五十は洟垂れ(はなたれ)小僧、六十、七十は働き盛り、九十になって迎えが来たら、百まで待てと追い返せ』
来年から新一万円札の顔、渋沢栄一さんのこの言葉を五十すぎた今、改めて胸にいただきました。
私の両親は、私が生まれた時、福祉と教育関連の仕事をしていました。まだ四十代の途中で、父は難病で視覚障害になりました。
そして両親は四十代の終わりに私の兄にあたる長男を交通事故で亡くし事業も失いました。父も母も四十代は試練続きだったと言います。そして両親の人生は四十代の終わりから、色んな意味でリスタートをしたと言います。
まさに四十五十は鼻垂れ小僧とあるように、もう若くないと思っていたのに、何もわかっていなかったことがいっぱいあることを知らされたそうです。そして六十七十は働き盛りという言葉どおり、色々な人に出会い仕事に引き上げられ、良き人に出会い、働き盛りというにはヨタヨタしてたけど毎日働くのが楽しかったと母はいいます。父は七十二で全盲になりましたが、今も現役僧侶です。人の力を借り導かれながらですが、まだまだ頑張ると言っています(笑)
そして今、92歳の父と88歳の母。九十が来たら百まで待てと追い返してるのか(笑)元気に過ごさせていただいています。人と生まれた意義を見せてくれる両親に感謝。